弱ったニッケル水素充電池に便利な充電器

デジタルカメラやフラッシュをはじめ懐中電灯などニッケル水素充電池をいくつも長く使っていると、バラバラに劣化して困ることがある。たとえば4本のうち1本が劣化していると充電したつもりでも、機械で使える時間がほんのわずかだったりする。

というのも、筆者が使っていた充電器が年代物で低機能なのが原因かもしれない。4本充電可能であっても表示ランプは1つ。4本のうち1本 に異常があってもわかりにくい。また、充電エラーと充電完了があいまいで、劣化した電池だと数分で充電完了表示になってしまい、ちゃんと充電されたどうか がわかりにくいのだ。

そこで、充電器の更新を考えて選んだパナソニックの「BQ-CC08」だ。実際には充電池付きのほうが買い得なのでエボルタ充電池セット の「K-KJQ08M40V」を購入した。選定にあたっては1本1本の充電管理が別々にできること、急速充電であること、そして手頃な価格であることだ。

ネットで調べた限りでは先代の「BQ-391」の評判が良く、くたびれた充電池でも充電してくれる充電器とのことだ。購入した「BQ- CC08」はその後継で、単4充電池の4本同時充電が可能になったことと買い得な充電池セットのエボルタ充電池が新型になっているだけで同等と期待した。 状態表示のLEDは4本別々にあり、別々の種類の電池の同時充電も可能。急速充電対応で希望とも合致している。

なお、ここで断っておくが、筆者は充電器と充電池のメーカーはあまり気にしていない派だ。充電器は個々の電池の状態を判断して満充電まで 電気を投入する機械なので、賢い機械ほどどんな電池でも充電できるという理屈だ。もっとも、大幅に規格外や特殊なものを充電されても困るので、対応範囲を 定めているのも理解できる。万全を期すなら指定の組み合わせで充電すべきで、それ以外は自己責任であることに異論はない。

ということで、付属のエボルタ充電池を問題なく充電できることを確認した後は、前の充電器では充電が不十分だった5年以上経過した年代物充電池をチャレンジしてみた。

全く充電ができない充電池が復活するまでには至らなかったものの、この充電器では4つLEDがあるおかげで、ダメになった充電池の判断がしやすく整理が進んだことが収穫だ。残った古いバラになった充電池は本数が少なくて済む機械などで活用でき、無駄もなくなった。

壊れたりしなければ買い換えない充電器も、新しくしたり高機能の物を使うことで、ちょっと便利になる。セットの充電池のおかげで充電池が4本分増え、良い買い物ができたと思っている。