SXSW、真の「勝者」はMophie Juice Pack充電器

さて、一部のブロガーが数多くの理由を挙げていた予想に反し、HighlightはSXSWの「勝者」ではなかった。しかし、最終的な勝者とは近しい関係にある。そのバックグラウンドのGPS機能がiPhoneのバッテリー寿命を著しく縮めたからだ。

実はSXSW以前から、Highlightを使っていると明らかにバッテリーの減りが速いとうユーザーからの報告はあった。フル充電で2日間使えていたものがこのアプリを使っていると1日になるという。

モバイルアプリの戦場であるSXSW Interactiveにおいて、このバッテリー消費がいっそう顕著になった。どこかのスタートアップが用意した充電スタンドの周辺に人々は群がった。 「ABC=Always Be Charging[常時充電中]」がテッキーの間で定番のジョークになった。ある時など私は、充電器をヘアバンド代わりにしている女性をレストランで見かけた。

私は一部の人たちのようにバッテリー寿命のためにHighlightをアンインストールすることはしなかったが、位置情報機能(設定 > 一般 > 位置情報サービス)をオフにし、オースチンの町のガイドは昔ながらのテキストメッセージとFoursquareに頼った。

実をいうと、Highlightは私がテキサスを〈離れて〉から実に具合よく働いた。ニューヨークのイーストビレッジで、私がDavid TischとLockhart Steele(私が会いたかった二人)の近くに偶然いた時に知らせてくれた。これで私は、このアプリがユーザーの密集している場所ではなく、まばらな場所 に向いていることを信じるに至った。

Highlightや他のバッテリー食いアプリをインストールしていたブロガーたちも同じ現象を体験し(全員、誰が「勝つ」かに注目していた)、ブロガーの慣習としてそれについて書いた。

特にHighlightを取り上げたAllThingsDのLiz Gannesは、いかに各アプリが電話機の技術力を高めているかに関する切れ味鋭い記事の中で、バッテリー寿命問題に言及した。「アプリ開発者たちは、スマートフォンの位置情報の使い方の限界を、われわれの料金プランとバッテリー寿命が対応できるはるか先まで押し広げている。特に人が密集した場所において」とGannesは書いている。

MG Sieglerもこう書いている。「SXSW最大の収穫は、バッテリー寿命に関する一連の話題だ。誰もが。常に。電話を充電するために予定を変更していた。充電器を持ち歩く人々。充電器そのものになった人々。Mophiesを大量に見た。

そう、Mophies、 このiPhoneのバッテリー寿命(Appleによれば通話8時間、3Gインターネット6時間)を2倍にするバッテリー内蔵ケースを、オースチンのどこで でも見かけた。位置情報アプリを使い過ぎる電話機の場合、Mophieはバッテリー寿命を通常に戻す。この驚くべきJuice Packに関する情報をさんざん聞かされ使ってみることにした私は、iPhoneに対するのと同じ感覚をもった。SXSWでMophieを持っていると、 別の人種になったように感じる。

たしかに、あの洗練されたiPhoneを何かのケースに入れることは、その美しさを損い、おむつかコンドームか何かを着けたような感覚だ。しかし、 コンセント依存症にならず、ウェイターに充電させてくれと頼む込む必要のない人種になることには、間違いなく(100ドルの)価値がある。充電器をヘアーバンドにしない人種。これはAppleが買うべきだと言えるほど革命的である。

「スマートフォンのバッテリー問題を解決する方法を解明した最初の会社は ― それが既存の電話機メーカーであれ、博士号取得者が一杯のガレージ発のスタートアップであれ ― 膨大な利益を得るだろう」、とFarhad ManjooがPandoDailyに今日書いている。レイディーズ・アンド・ジェントルマン、Mophieです。

http://www.chargers.jp/

充電器